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子育てのヒント~『時にダラダラは大切』

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子育てのヒント~『時にダラダラは大切』

唐突ですが・・・私はけっこう厳しい母親をしていました。

そのことに気付いたのは、娘が4歳の時。
ピアノの先生からこう言われたのです。
「4歳でこんなに集中できるお子さんに出会ったのは初めてです。驚きです。
でも、お父さんと一緒の時は違いますね。アハハ。」

娘は、私が付き添った時には一生懸命だけれど、夫の時には「疲れちゃった」とか「今日はもうおしまい!」とか言っていたらしいです。

私と一緒の時には、ちゃんとやらないと叱られるということを学習していたのですね。

そして、娘が小学生になった冬のある日、お習字の先生のお宅に迎えに行くと、玄関先まで笑い声が聞こえてきました。
縁側の方からお部屋の中をのぞくと、80代のご婦人先生と娘が炬燵で寝ながら楽しそうにおしゃべりをしていたのです。とっても寛いでいるようでした。

母として未熟だった私は、ちゃんとしている娘の姿に安心感を得るという、本当に未熟な母でした。
子どもが小さな器でも最善の状態でいられるのは、ゆとりを持つことが実のところ、大切なことだったのですね。

コンピューターを例にとると分かり易いかもしれません。
もしも沢山のプログラムを起動してしまうと、コンピューターの動作は重たくなります。そして、一つ一つ閉じていくとコンピューターの速度は上がります。
子どもの脳も同じですね。
ただし、気をつけなければいけません。
機械はリセットできますが、子どもたちの脳や心や体はコンピューターのようにはいきません。
子どもから満面の笑顔が消えたら、要注意。
その子にとっては相当苦しいものだと思います。

多くの親は子どもがダラダラ(に見える)していると、何やってんの!みたいな気持ちでいっぱいになるかもしれません。
ダラダラしてる風に見えても、脳は常に働いています。むしろ、意識的に休ませてあげないとですね。

そして、日ごろ、子どもにかけている言葉は、『子どもの弱点を直す』ことに焦点を当てていますか?それとも、『子どもの強み』に焦点を当てていますか?
この機会に是非、その子なりのリソース(長所や強み)を伸ばすことに取り組んでいかれることをお勧めします。
言葉の力については以前もお伝えしたように、子どもを元気づけたり逆に元気を奪ってしまう事もあります。
お母さんはお日様のよう・・・。ぽかぽか暖かくて気持ちいい存在です。

近年、オリンピック選手として活躍している若者が目立ちます。
10代前半から大活躍で、あっという間にメダリストになっています。
若い頃には、スポンジが水を吸うように物事をどんどん吸収するかもしれません。そして、疲れを知らない!すると、自分を追い込んでしまう。
そこが問題ですね。
そして、最近は若いアスリートのメンタル不調をよく見聞きします。
テニス界、水泳界、スノーボード界、サッカー界etc.
今、お話ししたことと関係があるかもしれません
はた目から見ると、眩しいくらいの存在ですが、内心、不安との勝負も人知れずしているのですね。

過密スケジュールは、『疲れた子ども』を作り出すことを思い出しましょう。
ダラダラ過ごす時間、そして、ダラダラできる環境は大切です。

祈りと喜びと感謝とともに・・・市川 美紀子

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