厚木・南青山|子育て・家族関係・教育に関するカウンセリングとカウンセラー育成

IMカウンセリング心理学研究所

Blog

子育て④『自分のことも 子どものことも もっと 好きになれる』Vol.1

投稿日:

子育て④『自分のことも 子どものことも もっと 好きになれる』Vol.1

お母さん、お父さんに笑顔でいてもらうために、一生懸命に頑張る。それが自分の使命でもあるかのように。
お道化てみせたり、一生懸命に笑い顔を作ってみせたり・・・。

子どもって・・・健気ですね

今回から3回にわたって、『気づきとやすらぎの』のワークショップでお伝えしたことや、ご参加くださった方々のお声をお届けいたします。

∞∞ 子どもも親も、心が疲弊することなく親子関係を築いていくには・・・∞∞

<Aさん>

初めての子どもである長男には、母親としての持てる力を出し切った!いい子に育ってる!という感じで、幼稚園のママ友からも羨ましがられていたんです。でも、小学校に上がると変わったんです。
他の幼稚園や保育園から来たお友達が力を発揮するにつれ、陽介(仮名)は段々と輝きを失ったというか、ショボンとなってきたんですね。
私自身も幼稚園での保護者会は楽しみでした。注目の的でしたから・・・。毎日、疲れた様子で帰ってくる我が子が心配です。

このような体験は意外と多いのではないかと思います。幼稚園の段階では親の力がうんと働きます。小学校の中学年くらいまで手をかけるのは今や当たり前となっているのかもしれません。

さて、参加者の皆さんはAさんの自己開示ともいえるお話を伺って、先ずはジャッジすることなくAさんの気持ちに配慮しつつ、母親が陥りがちな点についてわが身を振り返りながら、感じていることをシェアしてくださいました。

私もそうだったけれど、一番目の子どもには全力投球するのよね。
子どもの育ち方=私への評価って感じかな?だから、子どものためと思いこもうとしていたかな?本当は自分のためだったのよね(笑)

私は、伸び伸びしているよその子を見ると「いいな~」と思うのに、我が子となると小さなことまで気にかかる。お小言を言ってしまう自分を抑えられなかったわね。

生活の環境が変わるとしんどいところがありますね。こんなはずじゃなかったって、親子別々の立場で思っちゃうと、その後の親が子どもを見る目、子どもが親を見る目が変わってくるんじゃないかしら・・・。お互いに信頼できなくなるっていうか・・・。

私は、誰もが一生懸命に子育てをしてると思うの。でも、壁になってるものがある。それは、他人の目を意識してしまうとか、子ども同士を比べるということに尽きますね。地に足が着いていない自分を感じる時がまだあるね・・・。

<Aさん>

私の話を真剣に聞いてくださってありがとうございます。
そして、皆さんのお話を聞いて同じような事を体験なさってるんだなって思ったら、少し楽になりました。自信満々で優越感に浸っていた自分が恥ずかしいですけど・・・。この気持ちのギャップをどう埋めていったらいいのでしょうね。

私は、参加された皆さんがAさんに対して、どなたもジャッジしなかったこと、指示をしなかったことに、感謝を伝えました。
このワークショップは安心で安全な場であることをいつもお伝えしています。その意味を皆さんが理解してくださってこそ成り立つものだからです。

日々の生活の中で起こる出来事は、どれも大切な体験です。その中には必ずと言っていい程の学びがあるからです。
皆さんの言葉の中にもあったキーワードを拾ってみましょう。

「他人の目」

気になりだすと辛いものがありますね。
子どもとの時間を心から楽しめない状態になるかもしれません。
『心ここにあらず』でしょうか。よく子どもが『ママ、笑って。』
と言う言葉は、そのことを伝えているのですね。
そして、他人の目と言いつつも、自分の不安や自分にダメ出しをしていることが映し出されているかもしれません。

「比べる」

人間は勝ち負けに関することが好きです。
じゃんけん、ゲーム、運動会、コンテスト等々。
人が自主的に関わるならまだしも、我が子と比べようもない他の子どもとを比べることの根っこにあるものは、何でしょうか?もしも、ついつい比べてしまう自分がいたなら、本当のところ私は・・・?と、自問自答することが母としては大切なポイントです。

「私への評価」

子どもを宿してから約9ヵ月もの間、一心同体である母子。
私の子ども!という実感は誰をも寄せ付けない自信です。
十分に依存させ、守り愛しぬく時期はありますが、自分が自由に扱う宝物ではありません。Aさんも当初は最高のアクセサリーを身に付けているような優越感と無縁ではなかったようです。ここでは、親の愛は条件付けのものではないということに気づいていただきました。
どんなあなたもOK。存在そのものがOKなのです。

「優越感」

実は劣等感の裏返しともとれることです。その背後には権力思考が強かったり、賞賛や承認欲求の強さも垣間見られます。どこまでも本人の主観的な捉えであることをお忘れなく。
つまり、客観的でないという事は比較基準に偏りがあると言えるでしょう。

私たちは完璧である必要はありません。その時々で最善を尽くしています。
そして、やっちまった~!と気づいては、修正していく。これが人間。
そして、相談する相手を間違えないことです。
いわゆるチャットや会話では「話さなければよかった・・・。」と後悔することも少なくありません。かえって傷ついたという経験が人間不信になってしまうこともあります。
グループワークでは、安心安全に参加するためのガイドラインの下、重ねるにつれ自分への目標を持ち、希望を抱くことも可能となっていきます。
誰かを気にかけて、ついつい遠慮がちになったりピエロの役を演じる必要もありません。お母さんが自分でいることの心地よさを味わうことが、お子さんへの何よりの力となるでしょう。

<子どもが安心できる言葉がけのポイント>

〇ゆったりと待って安心させる
 〇言葉を受け止める
  〇どんな気持ちでいるかに想像を働かせる
   〇悲しみを味わう

どうしたの?

何があったの?

気持ちをごまかしたり、怒りをあらわにしたり・・・。
その向こうには何があるでしょうか・・・。

それは、悲しみです。

子どもは話すことによって悲しみがワッと出てくると、自分でも驚き、どう対処していいか分からなくなります。
ですから、『話す』ということは、勇気がいることなのですね。

ところが、受け止めてもらえるという絶対的な安心感と信頼感があれば、時間をかけながら言葉にすることができるのです。

しっかりと受け止めてもらえたというその体験こそが
困難を乗り越える力を、人を信じる力を育てます。

-Blog

Copyright© IM Counseling, 2020 All Rights Reserved.

Copyright© IMカウンセリング心理学研究所 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.

お電話でのお問い合わせ