そこに愛はあるんか~
かつて、テレビから流れてくる大地真央さんの声に、何だろうこのCM・・・。といぶかる私がいました。
真剣に見ているわけでも聞いているわけでもないので、ただモヤっとした思いが残っていたと思います。
人間って本当に面白いと自身を振り返って思います。
関東地方が大雪(?)に見舞われた翌日は道路の状態が悪く、腹立つ~!ことに遭遇しました。
シャーベット状の道路をどの車も結構なスピードで走り抜けていきます。
その中の1台に大量の泥水しぶきをかけられたのです。
その瞬間に、「そこに愛はあるんか~」の言葉と声が私の頭の中で響きました。
例のCMが意味していることは定かではありませんが、この言葉を思い出させてくれた別の出来事も甦ってきました。
昨年末からベトナムを旅してきたのですが、とても貧しい国でありながら豊かさ感じさせてくれたのです。
ベトナムの人々は他者に関心を持っているので、アイコンタクトを大切にしているように感じました。そしてフレンドリーです。
ご存じのように、ベトナムはどこへ行っても想像を絶する数のバイクが道を埋め尽くしています。世界中のバイクが集結したのか!と大袈裟に思ってしまうくらいの凄さです。
そして、多くの道路は、日本のように人も車も信号にコントロールされてはいませんので、道路を横断する時は生きた心地がしませんでした。
ところが、慣れてくると、バイクも車も人を上手によけながら進んでいることに気づきました。
決して止まることなく(笑)
もちろん雨の日に水しぶきを上げられることもありませんでした。
常に周りに目と心を向けているのです。ですから、彼らが頻繁に鳴らすクラクションは、相手に対する威嚇や不満ではなく、「私はここにいるよ、お互いに気をつけようね」の合図なのです。
日本は衛生的だし便利な国ですが、「そこに愛はあるんか~」と言わせる何かがあるのでしょうね。
子どもたちが学校で習う「人としての在り方」と、日常的に目にする大人の行動との間に大きなギャップがあると、子どもたちにどのような影響を及ぼすか?
私たち大人は想像力を働かせる必要がありますね。
祈りと喜びと感謝とともに・・・。