子育て⑥『自分のことも 子どものことももっと 好きになれる』Vol.2
お母さん、お父さんに笑顔でいてもらうために、一生懸命に頑張る。それが自分の使命でもあるかのように。
お道化てみせたり、一生懸命に笑い顔を作ってみせたり・・・。
子どもって・・・健気ですね。
『気づきとやすらぎの』のワークショップでお伝えしたことや、ご参加くださった方々のお声のお届け、2回目です。
∞∞ 子どもも親も、心が疲弊することなく親子関係を築いていくには・・・∞∞
今日はロールプレイ『母と子の会話』を体験していただく中で、何かに気づくことがあるかもですね。
気づかなくてもOKですよ。
<A場面>
母: もう、また散らかしてる! 何度言ったら分かるの!
子: ごめんなさい・・・。
母: こんなに散らかして、これも、これも、大切なものじゃないんだね!捨てちゃうよ!
子: ママ、ごめんなさい、捨てないで! うぇーん・・・・
母: だめ!捨てる!
子: お願い!捨てないで!
いかがですか?『母』を演じてみて・・・。
- Aさん:
私、このお母さんをやってます!ひどい!鬼母! - Bさん:
私も、いつもではないけれど、気にかかる事とかがあったり、ママ友とうまくいかなかった時とかに、子どもに当たってしまうことあります。 - Cさん:
私はどちらかと言うと、ブツブツ文句を言いながら自分で片づけてしまう方かな?
でも、今、演じてみて、本当に怒りがこみあげてきて、気持ちをコントロールするのって難しいですね! - Dさん:
そうなんですよね。気持ちのコントロールがない利かなくなることあります。まだ、手をあげたりはしませんけど・・・。 - Eさん:
いくら演技でも、気持ちが落ち着いた後のいや~な感じ、自分を責めちゃいますね。 - Fさん:
同感。演技なので、自分を斜め上から見つめてる自分もいて・・・。
いえ、演技でなくても自分を見えてる。なのに、怒りだすと止められない。そんな日は、子どもの寝顔を見て涙が止まらなかったりする。
そうなんですよね。ずうっとじゃないですが、一瞬、自分を見ている自分がいるのですね。その事をしっかりと認識できると自分を止めることができるかもですね。多くの場合は認識したくないので、自分から目をそらすのかな?ここが複雑なところですね。
今度は、『子』の役を演じての感想をシェアしていただけますか?
- Dさん:
胸が痛い・・・必死・・・怖い・・・。 - Bさん:
言葉になりません・・・。こんな気持ちになるなんて・・・。 - Fさん:
何か、自分が悪い子だって、自分を責めてる・・。『母』の事は責めてない。 - Aさん:
私も、自分を責めています。体が硬くなっています。 - Eさん:
悲しい・・・。どこまでも悲しい・・・。 - Cさん:
これじゃ、お漏らししてしまう子がいても、不思議じゃない。
皆さん、しっかり演じてらっしゃいましたね。
本当に泣けてきますよね・・。
体の痛みや硬直感は身についてしまうこともありますね。
幼稚園や学校などで、威圧的な空気を味わった時に、同じように体に出てくる場合があります。
不安や恐怖、気持ちの落ち込みといったことを体がキャッチするのですね。だから、子どもが「足が痛い」と訴えた時に、怪我だけを想像するのではなく、「何かあったのかな?」と、一緒にいたり甘えさせてあげたりすることも大切ですね。
子どもの場合、今、感じている悲しみや無力感を抱いたまま、次々にやってくる新しい出来事や生活に適応していこうとします。
皆さんはいかがですか?このままで、持ちこたえられます?
難しいと思います。
では、この『母』の対応(言葉や眼差し、行動)を変えてみましょう。
<B場面>
母: おやおや、すごい事になってるぞ!どうしようかな・・・?
子: お片付けできるよ! できるもんね!
母: そっか~。できるか!では、お願いね。○○〇ちゃんにおまかせしよっと!
子: おまかせ! やっぱり、ママも手伝って!
母: はいはい。これはどこにしまえばいいのかな?
子: それはね、ここ!
母: 〇〇〇ちゃんは、何を片付けてるの?
子: お人形さん。さあ、お片付けできた!
母: みんな、お家に帰ったね~。
子: お家に帰ったね~。
この『母』はいかがでしたか?
- Aさん:
絶対、これがいい! 演技なのに、自分の事が好きになった感じです。 - Cさん:
会話って大切ですね。どんどん、広がっていきますね。 - Dさん:
詰まっていた汚いものがどこかへ行った感じです。
顔の筋肉が変わったみたいな感じです。 - Fさん:
そうそう!表情が違うって、自分でも分かります。
楽しいし。 - Bさん:
さっきとは全然、違います・・・。いつも、こんな風にして包んであげたい・・・。 - Eさん:
良かったです。幸せな気分になれて・・・。
そして、『子』の役は?
- 全員:
ママ大好き! (満足感、達成感、優しさ、自信)
本当に、交わす言葉が違うと、子どものボキャブラリーも豊富になりますね。
子どもの『満足感』『達成感』『優しさ』『自信』といった
人格の資質は、日々の家族との交流が大きく影響します。
今日はそのことを頭ではなく、心で感じ受け止めていただいて嬉しいです。