子育て①『悪態をつくことは知的と正直さの表れ?』
家族との距離感が密になって1年になりますね。
そんな中、親のいう事に素直に従わなかったり、悪態をついたりする我が子との日々に、心が折れそうになっているお母さんが多くいらっしゃいます。『子育ては本当に難しい』『良かれと思ってやっているのに、どんどん悪くなる』等々、ご相談に来られる方は後を絶ちません。
もしかしたら、自分の思いどおりにお子さんを育てようとしているのでは?そうなると、子育てって難しいし、しんどいと感じると思います。かつての私も、2番目の子どもである長男には手こずった時期がありました。反抗期がはっきりしていましたね。
ああ言えばこう、こう言えばああ。あああ!
さて、最近の研究(ロチェスター大学)では、悪態をつく子どもほど、より知的な傾向が強いことが分かってきました。また、既に2017年にオランダ、香港、英国、米国の研究チームによって行われた別の研究でも、悪態をつく子どもは正直である可能性が高いことが報告されています。
これらの研究では、どのような汚い言葉を使うのか、どのくらいの頻度でそれらを使うのかが尋ねられ、それに加えて彼らがどれほど正直であるかを測る質問が為されました。
悪態って、そんなにいいこと?❕
沢山、悪態をつく子どもは自分の言葉を選ばず、つまり、自分の考えにフィルターをかけない傾向にあり、より正直かもしれないという見解なのですね。
確かに!客観的に見ることができれば、うなずけますね。
親に叱られるかどうかよりも、自分が伝えたいことを小さいがゆえに、悪態をつくという手段で表現する。
どうでしょうか?
ご自分が子どもだったら・・・
伝えたい言葉が分からなかったら・・・
そして、親の方に『聞く姿勢』がなかったとしたら・・・
少し、理解できますか?
感情をストレートに表現することは、子どもにとっては大切なことです。パワーありますね。こうやって、様々な体験をとおして段々と感情を収めたり、伝えたいことを言葉にしていけるのですね。
更には、運動する際に悪態をつくことは、良い成績に繋がるかもしれないとさえ言われます。『クッソー!』とか『このやろう!』、『ふざけんな!』とかですね、自分自身を奮い立たせる役割もあるようです。そのことは、体力テストの結果にも現れました。(何となく分かります)そして、悪態をつくことで、痛みが軽減するということまで分かってきたのですね。
そういえば、息子が3歳の時に、初めてのスキーで転んだ時の事です。『ママが悪いんだぞー!ママがこっち、こっちって言うから転んじゃったじゃないか~!エ~ン、エ~ン』立派な悪態です。小さい頃から、それはそれは口が達者な子どもでした。嫌なことは嫌と主張するは、親の考えに抵抗するは、未熟な私たちは本当に心配したのでした。
ママたち!母は勘違いを起こしやすいのです。
ついつい、よそのお子さんと我が子を比べてしまう。そして、物分かりがいいと満足し、『いい子』のレッテルを貼る。大きな声では言えませんが、そういうのを自己満足って言うのですね。そもそも、いい子なんて子どもは存在しないのです。自分にとって、都合のいい子なら存在します。そこの所のすみ分けをしっかりしましょう。
文中のキーワードを拾っていくと、ご自分の中で湧き上がってくることがあるはず。その事を大切にしてください。『子どもの悪態』へのとらえ方を変えてみるきっかけになれたら嬉しいです。
日常生活における『大人の悪態』は考えもの、NGです。
人権感覚は大切です。