The world is your Oyster.
2021年を迎えました。
いろいろなご事情を抱えて新年を迎えられた方が大勢いらっしゃいます。
『大丈夫ですか?』
『頑張りましたね!』
『頑張っていますね!』
『ありがとうございます!』と、皆で声を届けましょう。
よく、ここまで来ましたね、私たち。
『この世の中には、私たちがコントロールできない事があるということを知っている人がいる。』
そういう人を賢者と言うのです。高学歴の人を指しているのではないのです。
この事は鏡リュウジさん(占星術研究家・翻訳家)のお話の中で聞いた言葉です。
今、できることを粛々と行う。
物事を識別する叡智を働かせようという事なのですね。
人は何かと比べることが好きです。
スーパーで野菜を買うときは、鮮度をチェックしたりお得感がある方を選んだりですね。まあ、消費者としてはそうなりますね。
人と自分を比較して苦しくなったり、余計な優越感を抱いたりすることについては、いずれも健康的ではないという事を頭では理解できるけれど、やめられないのが人間ですね。
かく言う私にも経験があります。
小学校5年生の時だったと記憶しています。
初めてトゥシューズとチュチュをつけた日の事です。
同じ背丈の6人が鏡の前で同じポーズをとって並んだ時、誰からともなくクスッと笑い声が。何と、私だけチュチュの位置が下だったのです。手足が短いという事を今なら笑って吹き飛ばせますが、あの時はショック!だったのですね。
それを境にバレエをやめました。
分かっていただけますか?11歳になろうとしている女の子の気持ちが・・・。
そのことが尾を引いているのか、私は靴を選ぶときはハイヒールに目が行きます。 これもトラウマでしょうか。
バレエには嫌な思い出が色濃くあったのですが、実はそんなこと、誰も何とも思っていないのですね。自分が囚(とら)われているだけ。
ある時、そのことから解放されたのです。一瞬で景色が変わりましたね~。
体育の教師だったころ、授業でラジオ体操を指導している場面を同僚が見ていたのですね。『こんなに正確なラジオ体操ができる体育の教師を見たの、初めてです。』
その時です。バレエが役立っていると意識に上がってきたのは。
そして、60歳代になってから本腰を入れ始めた太極拳の先生に、体や動きのバランスがいいと言っていただいた。(おだてに乗りやすいのも幸せですぞ)
とかく、見た目が気になっていた20歳代でしたが、今はこのとおり落ち着いています(笑)
タイトルの “The world is your Oyster.” は、英語を母語としない私たちには奇妙に感じるかもしれません。
『世界はあなたのカキだ。』何のこと?ですよね。
Oysterは真珠貝(Perl Oyster)の事のようです。『あなたの手の平にのっかっている真珠貝を開ければ、簡単に真珠を取り出すことができますよ。』つまり、『あなたの可能性は無限大』という励ましの意味をも持つようです。
シェークスピアならではの表現ですね。
自分の中にある可能性や素養は未知のものだったりしますね。
それを見ることもせずに、ただの石ころだと思うか、それとも開けてみたら真珠だった!または、石炭みたいだけど磨いてみたらダイヤモンドだった!とか、etc.
このOyster、開け方を知らないと中にあるものを見ることはできません。
カキは魚屋さんで開けてもらうか、開け方を習ってきて家で調理ですね。
あなたの可能性は?
どなた様もご自身の中の分断を癒し、2021年が平安の時となりますよう、
祈りと喜びと感謝とともに。