外国の人かと思いきや、よく見ると日本人、ということがよくあります。
若者たちの体つきが随分と変わってきていますね。手足が長く顔が小さい。
ただ一つ日本人と特定できるのは、細すぎる体ですね。このことには、日本の厚生労働省も問題視してきましたが、改善の兆しはないようです。
生活環境が劣悪なための痩せではないのですね。
先進国としては珍しく、20代の5人に1人が痩せすぎの指標BMI18.5以下だというのですから驚きです。しかも、そういうのを『シンデレラ体重』と言われているのも驚きです。
昭和生まれの私にとって、この言葉に幸せなイメージのパーセンテージは少ないです。あくまでも私の価値観ですが。
また、スポーツ庁の調査により、日本の子どもたちは1964年の子どもたちよりも背が高いが、同じような体力がないことが明らかになっています。
1964年10月10日から10月24日までの15日間にわたり、東京オリンピックが開催されたわけですが、その後に、日本人にどれほど体力があるかを知るための調査が行われてきました。東京では2021年に次のオリンピックが予定されていますので、スポーツ庁は2019年に行われた、6~79歳の6万2,000人を対象とした同様の調査結果を発表したのです。
2019年の10~19歳の日本男子および女子は、1964年の同年齢のグループよりも背が高くなったと報告されています。
男子は平均5.5センチ高く、体重も5キロ増。 女子は4センチ高く、体重は2キロ増。子どもたちの体格が大きくなったのは、栄養摂取が向上したことによるのかもしれませんね。
注目すべきは!体力についてです。
体格に比例して上向きかと思いきや、そうとも言えない結果でした。
握力を例に挙げてみましょう。
1964年と2019年の10~13歳の児童は同じような結果でしたが、14歳を過ぎると、男子と女子ともに1964年よりも握力は低下していました。
同様に、ボール投げにおいても2019年の全学年の児童は1960年代の子どもたちには及ばなかったとの調査結果を得たことが分かりました。
調査に協力した順天堂大学の内藤久士教授は、「日本の子どもたちは1985年ころまでは年齢と共に体力の向上が見られたが、それ以降は体力が下降し始めた。」との見解を示しました。
なるほど!子どもの仕事は遊ぶこと!と自信をもって子育てをしていた時代と逆行するかのように、幼児期からの知識の注入に重きを置くようになった頃かもしれません。
本来、子どもは一日に200~400回も笑うといわれています。(ちなみに大人は50回を超える人は優等生の部類に入るのだとか。)
机に向かってお勉強している時よりも、体を動かしている時に笑顔や笑い声が絶えないのは体が持つ自然な営みでしょう。
適度な運動が引き起こすミラクルは、
『物事の目標を設定しやすくなる』
『目的をもって日々を送れる』
『心も体も健康になる』etc.
いいことずくめです。
世界保健機関は、5歳から17歳の子どもが毎日少なくとも60分の身体活動を行うことを推奨しています。
身近にいるお子さんたちは沢山動いて、沢山笑っていますか?