変えられないことを受けいれる心の静けさを、
変えられることを変えていく勇気を、
その二つを見極める叡智をお与えください。
(ラインホルド・ニーバー)
皆さま、こんにちは。
Withコロナの生活が続く中、自分を取り巻く環境の変化に順応していくことは、本当に大変ですね。
先日の夜、恵比寿駅前を歩いていると、会社帰りの方や学生を大勢見かけました。
ほろ酔い加減で腕を組んだり、大声で話したり、その多くがノーマスク状態だったのですね。
アルコールが入るとやっぱり気が大きくなるものなのですね。
東京都では新規感染者数は横ばい状況にあり、『感染の再拡大に警戒が必要であると思われる』というコメントを出しています。
今更ですが、三密を避けての行動と手洗い、マスクの着用は必須です。
そして、『正しく恐れる』という態度も必要かと思います。
ちょっと聞きなれない言葉ですね。
どうやら、心の静けさ、各人の中にある平静な心を発揮することにより、『正しく恐れる』という域にたどり着くようです。特別な強い感情に支配されると判断力は鈍り、心配事や怖れによって心のバランスを乱すこともあります。
つまり、心の静けさとは、全てのことが順調に進んでいるという事に対する『信頼感』なのです。試練の真っただ中にあっても、全てを受けいれ、粘り強く、流れとともに進んでいきます。静けさ、内省、注意深さを実践します。
さて、今日は皆さまに『信頼』と『献身』にまつわる事について、ご紹介します。
My octopus teacher というドキュメンタリー映画をご存じですか?
(邦題は『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』インターネットで検索を!)
『タコ』は無脊椎動物の中で最も賢い生物の一つとして知られています。
警戒心も強いのだそうです。
南アフリカの海の中、ケルプの森に潜む彼女(オクトパス)と自分を見失った一人の映像作家は出会います。約1年に渡るふれあいを通して特別な絆を築く中、彼は海の神秘に重ねて人生を見つめ直していきます。
信じられないような本当の出来事には、感動しきりでした。
ある場面では号泣もしました。そして、ある事を思い出したのです。
北アメリアのファースト・ネーションの人びとが語る『4つの薬』というものがあります。それは、『見る力』『聞く力』『話す力』『行動する力』というものです。
この力を超越したところに彼女(オクトパス)と彼(映像作家)はいたのですね。
『感じる力』というか、『応じる力』というか。
見えないことに心を働かせ合った二人(?)の姿。今、思い出してみても、その時々の貴重な瞬間に畏敬の念を抱かざるを得ません。
百聞は一見に如かず。
是非是非、ご覧ください。
祈りと喜びと感謝とともに・・・市川美紀子